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【検証】東京駅6:00…新幹線の始発は大阪大学の1限に間に合う?

執筆者の写真: コフンねこコフンねこ


ずーっと疑問に思っていた。



東京駅を朝6:00に出る始発の新幹線に乗ったら、大阪大学の1限に間に合うのか?



筆者の通う大阪大学の1限の授業は通常8:50に開始される。それに対して東海道新幹線の東京―新大阪間の所要時間は約2時間30分



何とか間に合うのでは……?



もし始発の新幹線で授業に間に合うならば、東京で朝ギリギリまで遊んでから大学に行くことだって可能だとわかる。ならば……体当たりで検証してみようではないか……!



ルールはただ一つ、事前の乗り換えアプリ検索は禁止。



駅や新幹線の車内で得られる情報と勘のみで勝負する。

 

時は年始1月3日のこと。

僕は東北・山形の地元で帰省最終日を迎えていた。



翌日2019年1月4日には授業がある、それも1限



3日の午後に予定を抱えており、なおかつ家族とはできるだけ一緒にいたい。



したがって、とりあえず東京まで最終の新幹線で向かうことを選択した。そうせざるを得なかった。


雪を纏ってやってきた山形新幹線つばさ160号東京行(最終)。

東京着は23:28。約2時間10分の旅路。

中央線各駅停車で市ヶ谷へ。ここで宿泊。

そして東京・市ヶ谷のホテルに着いたのはかなり遅く、0時を回っていた。



始発の新幹線に乗るには、乗り換えを考慮して翌朝5:25にはホテルを出ねばならない……



まず起きれるのか?それがめっちゃ心配だった。




そして1月4日の朝5:30。


眠い目をこすりつつなんとか中央線に乗り込み、東京に到着。



ちょっと時間がなかったけれど滑り込みセーフで東京駅始発6:00の東海道新幹線「のぞみ1号」に乗車。栄光の1番列車だ!



問題は阪大の1限に間に合うかどうか。



実はこの日、先生の寛大な措置で1限の授業開始時刻が普段の8:50から9:10へと変更されていた。



それでもかなりギリギリになることが予想される。新幹線は秒単位で正確に動く。



のぞみ1号の新大阪着は8:22。



これは絶対に早くならないし、経験上普通に移動しても新大阪駅から大学まで30分未満で到着した試しはない。



したがって新大阪から先、どれだけ素早く移動するかが争点となる。



もっともポピュラーな移動手段は「新大阪から大阪駅までJR電車で向かい、大阪駅から阪急梅田駅に移動、阪急電車に乗り換えて最寄りの石橋阪大前駅から大学へ行く」というもの。



しかしこの手段には、


①新大阪での乗り換え(まあまあ面倒)

②大阪→阪急梅田間の乗り換え(面倒、人多い)

③阪急石橋阪大前駅から阪大坂を登る(ラスボス)


ラスボス・阪大坂。

という3つの障害が伴う。



いずれにせよ、最もポピュラーなルートを経由すると徒歩移動が多くなりすぎる。ラッシュ時ゆえに道の混雑が予想されるから、「走って間に合わせる」といった強引な手法はとりにくい。




そしてモノレールを選択

そこで、今回は裏ルートを採用した。



新大阪で地下鉄御堂筋線に乗り換え、まずは千里中央を目指す。千里中央からは大阪モノレールで2駅、「柴原阪大前駅」が阪大の最寄り。



実は大阪大学豊中キャンパスの正門に近いのは阪急石橋阪大前駅ではなくモノレールの柴原阪大前駅だ。



登坂を必要とする石橋阪大前→阪大までのルートと比べて楽である。



しかし阪急と比べて大阪モノレールの本数は少なく、10分に1本だ。1本逃せば10分のロス。乗り換えを急がなければならない。



そんなことを考えている間に富士山が車窓にチラリ。




めっちゃきれいだったので今年もいい1年になりそうだ!と思った(小並感)。




もう一つの問題:眠気

ここまでは無事に新大阪駅に到着できた場合のことしか考えていなかったが、そもそも始発の新幹線での移動には重大なリスクを伴う。それが「眠気」だ。



「のぞみ1号」は福岡県の博多行である。もし寝過ごせば、そこは神戸か岡山か広島か小倉か……最悪博多。



1限はおろかこの日の4限すら怪しくなるだろう。



夜寝るのが遅くなり、なおかつ朝も早かったため、案の定寝入ってしまった。



結局ギリギリで起床。でもなんとか新大阪に到着(写真撮る暇なかった)。




大阪大学を目指して

寝ぼけた頭というのは本当に良くない。慣れたはずの新大阪駅で一瞬迷ってしまい、挙句目の前で地下鉄御堂筋線の千里中央行を1本逃すことに。



早速立ち込める暗雲。



千里中央駅で大阪モノレールへの乗り換えを最速化する必要がある。



ここは余裕で乗車できた。



そして……気になる柴原への到着時刻は……


柴原駅。

9:00ちょうど!!

(※この日の1限は9:10スタートです)



僕は阪大の広さを呪った。結構広い。めっちゃ走った。



で、その結果……



無事到着!9:10の授業開始に間に合いました!!



しかーし、残念ながら……



通常の1限開始時刻である8:50には間に合わなかった。



今回は特殊だったから間に合ったけれど、実際は



ということである。残念。



間に合わせるためには?

今回は「東京駅を最初に出る新幹線」にこだわった。



その結果、1月4日の特殊な1限開始時刻(9:10)には間に合ったが、通常の授業開始8:50には間に合わないことがわかった。



チャレンジ後に時刻表で再度チェックをした結果、筆者が乗り遅れてしまった新大阪で1本前の御堂筋線に乗ったとしても阪大の教室到着は9:10になってしまう。



じゃあ本当に東京から新幹線で1限に出席することは不可能なのか?



結論から言うと、頑張ればイケる。乗り換え案内アプリにも表示されない方法なら。



まずは前提条件として、東京駅では新幹線に乗らない。コレが大事。



法律上、新幹線は朝6:00以降でなければ運転できないことになっている。



そこで、東海道新幹線では東京駅以外にも品川駅・新横浜駅など東京駅以外の駅からも始発の新幹線が設定されているのだ。



在来線(山手線など)は朝の4時台から既に動き出しているので、それらの電車に乗って新幹線が動き出す6:00までにどれだけ西へ移動できるかが重要になってくる。



この手段を用いると新横浜(6:00)または小田原(6:15)で東海道新幹線ひかり493号に乗車できる。



ひかり493号の新大阪着は8:12。



ここから乗り換えを高速で行うと、柴原駅には8:44に到着する。



ここからは気合のダッシュ!なんとか8:50に教室に入ることは不可能ではない。



今回の検証結果は確かに「東京駅の始発(6:00)の新幹線に乗っても、大阪大学の1限には間に合わない」だが、「始発電車を駆使して東京駅から大阪大学の1限に出席することは可能」だと言える……!



いずれは日本のあらゆる地方から大阪大学の1限への登校方法を探りたい。探らせて。


(コフンねこ)


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