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【近鉄特急】伊勢志摩観光に“伊勢志摩ライナー”がオススメなワケ

執筆者の写真: コフンねこコフンねこ


 

関西から伊勢に向かう際、みなさんはどんな交通手段を使うでしょうか?



バスよりも鉄道派の僕はいつも大阪から近鉄特急を利用しています。



そして毎度毎度乗るのが”伊勢志摩ライナー”




1994年、伊勢神宮の第61回式年遷宮を記念して作られた当時のフラッグシップ車両です。



現在ではその20年後の第62回式年遷宮の際に運行を開始した観光特急”しまかぜ”が近鉄の豪華列車の主翼を担っているけど、しまかぜはなかなか予約が取れません……


総革張りの座席、個室、カフェラウンジまで備えた最高級列車「しまかぜ」。

したがって今回は「気軽に乗れる豪華仕様列車」である近鉄特急”伊勢志摩ライナー”の魅力を簡単にご紹介しましょう!



メリット①いろんなところから乗れる!

基本的には大阪・京都・名古屋の三都市から近鉄線経由で伊勢・志摩方面へ運行している"伊勢志摩ライナー"。



伊勢神宮の周辺や鳥羽の海、そしてスペイン村で名高いパルケエスパーニャを要する鵜方を経由し、2016年サミット開催地の賢島が多くの場合の終点です。



もちろん午後からの便を中心に伊勢・志摩から大都市へ向かう便も多数。


夜19:16に鳥羽駅を出て21:00台に大阪に着く便もある。

日本を代表する都市(大阪京都名古屋)と伊勢志摩の観光地を結んでいるという点でめちゃくちゃ便利なんですよね。



そして主要駅以外はすべて通過していく非常に停車駅の少ない”しまかぜ”と比べて伊勢志摩ライナーの中には停車駅の多い便も



大阪京都名古屋にお住まいの方も、そうではない方も近鉄沿線に住んでいるのなら比較的気軽に乗れる観光特急、それが伊勢志摩ライナーの大きなメリットです!




メリット②追加料金無し!?

近鉄には多種多様な特急が走っています。



伊勢志摩観光に便利な"伊勢志摩ライナー"、二階建ての車両を有する"ビスタカー"、主に大阪名古屋間を結ぶ"アーバンライナー"、そして観光特急"しまかぜ"


こちらは名古屋行「アーバンライナー」。

その他大阪天王寺(阿倍野橋)と飛鳥吉野方面を結ぶ"さくらライナー"や"青の交響曲"などなど、とにかく種類が多い。



けれども実はこれらは単なる「車両の愛称」であって、列車名ではないんです。



近鉄特急の多くを担うのは「汎用型」と呼ばれる車両。


汎用型特急には50年近く走っているものも。

こちらは汎用型の中でも比較的新しく、リニューアル工事も受けている。

"しまかぜ"など追加料金を要する一部の豪華仕様特急以外は同一料金となっています。



つまり、元豪華仕様列車である"伊勢志摩ライナー"も普通の特急と同一料金!追加料金は必要ありません。



それでも、



汎用特急と比べて快適な座席、


公式サイトより。レギュラーカーの座席。

グループ旅行に最適な『サロンカー』、




そしてパノラマデッキで前面or後面展望も楽しめる……


大阪発の便6号車から見た後面展望(パノラマデッキ)。

これらはすべて追加料金不要



『旅を楽しむ』ことに特化した特急でありながら、その価格は移動手段としての役割に特化した通常の特急と同じ。



気軽なことこの上ない!と思いませんか??



しかもいつも激混みで予約が取れない"しまかぜ"とは異なり、伊勢志摩ライナーの混雑具合は通常の特急とほぼ同じ



近鉄は特急の本数が非常に多いため、伊勢志摩ライナーであってもものすごい数の人が集中するということはないのです(もちろん伊勢神宮への初詣の時期には混雑するけれど、それは他の特急も一緒)。



メリット③安すぎるデラックスカー

大阪京都始発の伊勢志摩ライナーの6号車、名古屋始発の伊勢志摩ライナーの1号車はデラックスカー



通常の座席(左右4列)に比べ、2+1列の幅広シートを備えています。




車内の雰囲気も明るめの豪華仕様。座席のリクライニングも深く、ゆったりできる……。




そう、JRの特急のグリーン車の設備とほぼ同じと考えていただければよいわけです。



名古屋~三重県伊勢周辺では近鉄とJRがアツいバトルを繰り広げており、中でも近鉄とJRがともに特急を走らせている名古屋~四日市・津・松阪間は激戦区


JRの特急「ワイドビュー南紀」。

(近鉄特急が伊勢志摩方面でJRの特急「南紀」号はそのまま紀伊半島を南下し紀伊勝浦まで向かうので行先自体は異なるものの、上記区間は重複する。)



近鉄特急伊勢志摩ライナー(アーバンライナーも)のDXカーが上記の通り2+1列シートで幅広座席を採用しているのに対し、JRの特急南紀のグリーン車は2+2の4列シート。



こちらはアーバンライナーのデラックスカー。料金は同じ。

ただし座席間隔で言えばDXカーが普通車(レギュラーカー)と同一の1080mm、南紀のグリーンが1160mmと若干優位。



そんな「ほぼ互角」ともいえる両者ですが、一番異なるのはお値段でございます。



競合する名古屋~松阪の場合、

  • JRの特急南紀(グリーン):運賃1,650円+特急料金1,490円+グリーン料金1,280円で計4,220円。

  • 伊勢志摩ライナー(DXカー):運賃1,260円+特急料金1,320円+デラックス料金310円で計2,890円。



破格。近鉄さん太っ腹すぎるでしょ。



ちなみに同区間で観光特急しまかぜを利用した場合(松阪には停車しないのであくまで「仮」の話)は計3,400円。



先ほども述べた通りしまかぜは混雑が激しく予約の取れない列車であり、伊勢志摩ライナーはデラックスカーであっても予約が取りやすく比較的空いています。



したがってあらゆる列車と比較しても「伊勢志摩ライナーのデラックスカー」が伊勢志摩観光で一番コスパのいい移動手段になるんじゃないかなと。



あとさっきも言いましたが追加料金不要にもかかわらずボックス型の広い座席と大きな窓・テーブルを備えた「サロンカー」もかなりおすすめです。



お弁当を広々置けるテーブルも。写真の駅弁は松阪牛を使った2,900円のもの。

(サロンカーは2名~が対象です。要注意!)



まとめ:「伊勢志摩ライナー」には絶対に乗るべき!

”しまかぜ”のデビューに先んじて2012年からリニューアルを受けた”伊勢志摩ライナー”



たしかに最新鋭で1席の製造費用が100万円ともいわれる”しまかぜ”には設備の快適さや豪華さの面で見劣りします。



一方で客室・お手洗い・喫煙室や外装のリニューアルにより生まれ変わった”伊勢志摩ライナー”も元フラッグシップ車両としての威厳を色濃く残す優れた列車です。



  1. 注目すべきはその「気軽さ」と「コスパの良さ」

  2. 大阪・京都・名古屋から毎日運行していて、停車駅が多い便も存在。

  3. 追加料金が不要にもかかわらず汎用型特急と比べ非常に快適で楽しい設備。

  4. JR特急やしまかぜをも凌駕する圧倒的コスパのデラックスカー



どれをとっても「ちょっとの工夫でいつもと違う気分を味わいたい」旅行者にとって非常に魅力的と言えるでしょう。


伊勢志摩ライナーのロゴ(画面左下)。結構好き。

もちろん”しまかぜ”に乗るだけの予約センスと経済力があればそちらにも乗るべきですが、「伊勢志摩観光には”伊勢志摩ライナー”!!!」を強くおすすめします。

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