
2019年10月1日、阪急宝塚線石橋駅が「石橋阪大前駅」へと改称されます。
この件に関して、筆者は昨年の12月中から意見を述べてきました。
「大阪大学豊中キャンパスに用のある人が最寄り駅を間違えずに済む」といったメリットこそあれ、現状の阪急石橋駅は阪大の用地から徒歩15分以上かかる場合もあるなど「阪大前」とは呼び難いし、石橋の街には阪大以上に誇るべき要素がたくさんあります。
以上の理由から、少なくとも筆者はどちらかと言えば反対の立場でした。
長年石橋で暮らす地元の人も同じです。今回の駅名変更を歓迎する人もいれば、反対する人もいるらしい。

なぜ、地元の人の中には反対意見を持つ方がいるのでしょうか。
その理由は、筆者を含めた「阪大生」が肝に銘じておかねばならないことだったのです。
地元の人々の思いとは
今回お話を聞いたのは、石橋公園のステージをリフォームする活動を行っている大阪大学工学部3年の坂本樹くん。

石橋商店街の人々との親交も深い彼が、石橋駅の改名に対して地元・石橋の人々がどう思っているのかを教えてくれました。
坂本くん
「基本的には(駅名変更を)喜んでくれていると思います。石橋×阪大っていうサークルや、自分たち(ステージ建設実行委員会)のような学生の活動が活発になってくれたらいいね、と。ただ……」

「……地元の人たちが一番心配してるのは、『阪大生のモラル』ですよ」
坂本くん曰く、石橋では『「阪急石橋駅」が「阪急石橋阪大前駅」に変わる』=『阪大生が石橋の街の顔として世間に認知される』といった考えがあるのだそうです。
そして……そのイメージに対して不安感を抱いているのだとか。
これは一体どういうことなのでしょうか。
決して高くない「阪大生への評価」
坂本くんはさらに続けます。

「現状、阪大生のマナーやモラルに対する石橋の街の人の評価は決して高くないみたいです。だから不安なのでしょうね」
深夜にバカ騒ぎをしている。倒れるまでお酒を飲む。泥酔が原因の吐しゃ物をそのままにしておく。狭い道で広がって歩く。商店街を自転車で走る。
どれもこれも、石橋で筆者が実際に見かけた「阪大生のマナー違反」。駅名変更で阪大生が石橋の街の顔になるとすれば、こうしたモラルに欠ける阪大生の行動は石橋の街自体にも悪いイメージを与えることになってしまいます。
地元の人たちが忌避しているのはまさにこのことです。
坂本くん
「石橋の人々に『石橋阪大前駅』の名前が受け入れられるかどうかは、阪大生の行動次第だと僕は思います」

石橋の街と「石橋阪大前駅」のこれから
古くは西国街道と能勢街道の二つの街道の結節点として栄え、阪急電鉄(箕面有馬電気軌道)の開業時にも宝塚線と箕面線の分岐点となった石橋。
戦後には北摂地域で最大級の歓楽街を形成し、その後大阪大学豊中キャンパスが本格的に運用され始めると、学生街としての性格も強めてきました。
そして2019年10月1日、そんな石橋の歴史に「阪大前」の名が大きく刻まれることに。


繰り返しになりますが、これからはより一層阪大生が石橋の街の顔として世間に認知されます。

石橋の街や歴史を汚さぬよう、そしてこれからも阪大生が石橋の方々に温かく迎え入れていただけるよう、我々阪大生自身が今一度自身のモラルを振り返るべきなのかもしれません。
(コフンねこ)
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